昔ながらの道具・製法にこだわって造られた泡盛です。ほとんどが島内で消費されてしまうため、入手困難な銘柄となっています。並の泡盛とは一線を画すふくよかな甘み、甘くフルーティーな香りとまろやかさをお楽しみ下さい。宮之鶴(みやのつる)【仲間酒造所】 昭和23年創業。石垣島の東部に位置する宮良は美しい宮良湾に面し、潮の香りただようのどかな村落。そこを流れる宮良川には、今もマングローブが群生している。そんな環境の中で「宮之鶴」はつくられる。3羽の鶴が戯れている、のどかなラベルも創業当時のまま。赤瓦屋根の酒造所は、現在、注文の分だけをゆっくりと丁寧に酒造りを行っている。以前はもろみを仕込むために使われた甕を洗米作業に用い、木製の桶のようなクシチーと呼ばれる蒸し器を使い、蒸留は直火式釜と、つくりも昔のままのスタイルを保っている。発酵過程でも、もろみの温度を下げる冷却水は、酒造所の敷地内の地下24mから汲み上げられた井戸水を使用している。 現在、家族4人だけで年間4万リットルの宮之鶴を生産していて、そのほとんどは島内で消費される。創業当時は物資の欠乏よりも販路の開拓に苦労したとのことだが、やがて地元で確固たる地位を築いた。店売りよりも圧倒的に直接注文が多いのは地元の人に愛されている証拠だ。 潮の香りただよう里は、昔から島に伝わる祭もまだ盛んに行われていて、その度に「宮の鶴」がふるまわれ、宴を盛り上げ、地元の泡盛として強く支持されています。
次へ